広告は間接的に、消費者の知覚を変えることを目標にします。
例えば、キリッと冷えたビールをグビグビ飲んでいる映像を見せて、「あー、うまそー。よし、ビール飲もう」という気持ちにさせることが広告の役割です。
これはテレビの間接的なメッセージで、ビールを飲もうと思っていなかった人の気持ちを飲む気にさせたのです。
一方SPは、直接的に消費者の行動を変えることを目標とします。
例えば、決して買う気がなかった洗顔フォームをサンプリングでもらったとします。試しに使ってみると、今まで味わったことがないほどよく落ちるので、今まで使っていたものに代えて、買うようになります。つまり、この人の行動を直接的なアプローチで変えたのです。
このように考えるとSPは分かりやすいでしょう。価格プロモーションは安く買えるから買ってしまうのであり、ボーナスパックはおトクだから買ってしまうのです。
また大量陳列は、たくさんあるから売れているのだと思って買ってしまうのであり、サンプリングはただでもらえるからもらい、よかったからそれを買い続けるのです。
どれも直接的なアプローチで、行動を変えさせています。こう考えると、SPほど直接購買に結びつく方法はありません。
いわゆる一般の人を巻き込むにはSPがいちばん。だから今年はSPがイチオシなのです。